巻き爪治療

 もう数年巻き爪に悩まされてきました。右足の親指の爪が内側に内側に入り込み、市販の巻き爪治療器具を買っては爪の幅が合わずに装着できなかったり爪の厚さに器具が耐えきれずまっっったく効果がなかったり。

 そしてある時から布団が触れただけでも激痛、ストッキングは涙目になりながら履き、靴を履けば当然痛み、歩く度に脂汗。右足をかばいながら歩いていたら腰だの首だの肩だの頭だのが痛み始め、もう我慢ならんと駆け込んだのは専門のクリニックでした。

 さすが専門、一回の治療で痛み自体は大分落ち着いたのですが、やっぱり専門、初回治療費約一万に毎月通院してその度に約六千円が必要とのこと。足の痛みを考えればその程度の出費なんてことはなかったのですが、私にとってのネックは月一回の通院。いつトラブルに見舞われるかわからない案件、いつ呼び出しがかかるかわからないお客さんを思うと受付で「次回のご予約」なんて取れるはずがなく、仮に予約してもその後電話でキャンセルする始末。そこで私は思ったのです。

 

 治療方法はわかったんだし、自分でやればいいのでは?

 

 治療方法は割とシンプル。爪に2カ所穴を開け、そこに形状記憶ワイヤーを通して爪の両端を持ち上げるって寸法です。………できそうでは?

 早速ネットで調べます。必要なものは「爪に細い穴を開けるための器具」「形状記憶ワイヤー」「ワイヤーをひっかからなくするためのジェルネイル」「ワイヤーを切るためのニッパー」以上。ジェルネイルは既に持っていたので(ウィークリージェルなるものですけど)、楽天でドリル(?)とワイヤーを購入。ちなみにドリルは¥590、ワイヤーは5mで¥1,458、ニッパーは百均。コスパ~~~!!!

 まずは頑張って伸ばした爪の両端にドリルで穴を開けます。ドリルの先端が皮膚に当たりましたが巻き爪の痛みに比べれば蚊に刺されたようなもんです。次にワイヤーを差し込みます。ワイヤーの端が皮膚に刺さるのはさすがに痛いので刺さらないギリギリの場所を探ります。ワイヤーの反対側は爪ギリギリのところで切断。爪の表のワイヤーの上からジェルネイルを塗りたくりUVライトで硬化して完成。

 さて、素人の自己治療を初めて数ヶ月。ワイヤーを取り替えたり、定期的に位置を変えたりしていて、今ではすっかり痛みもなく、先端に向かって細く内側にくい込んでいた爪はきちんとスクエアになりつつあります。一度放置しすぎて爪の片側が持ち上がりすぎてしまったのですが、まあいずれいい感じに収まるでしょう。痛みがないのでオッケーです。あまりに酷い時はワイヤー二本刺しましたけど、今は一本で事足りてます。定期的に爪を正しい長さで切りそろえ、爪の垢をきれいに掃除して生活してます。

 

 足の痛みがないとあまりにも生活が快適。右足を引きずるように生活してた当時の自分は馬鹿でした。さっさと病院行ってれば良かったのに。まあ今更遅いわけだ。

 素人の自己治療、初回から参考にはしないで欲しいです。初回は病院に行ってどこらへんに穴を開けるのが効果的なのか自分で見た方がいい。その上で自己責任で実行してください。ワイヤーは形状記憶ワイヤーとか弾性ワイヤーとかで調べると出てきます。私が使ってるのは釣り用のやつ。

 

 そんなわけで巻き爪自己治療の話でした。おわり。